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CFOメッセージ

 平素は格別のご支援を賜り、誠にありがとうございます。2025年3月期決算発表を踏まえて、当社グループの財務状況と今後の展望について、お伝えいたします。

現在の財務状況
取締役専務執行役員
最高財務責任者 管理本部長
安澤 嘉丞

 2025年3月期の連結売上高は、前期比で46.1%増の637億円となりました。特に2024年3月31日に100%連結子会社化した株式会社スポーツオアシスの単体の売上高が170億円以上と大きく寄与いたしました。
 ルネサンス単体では、スポーツクラブの既存店において2025年3月末の在籍者数が前期比2.0%増、2025年3月期の売上高が前期比2.7%増となりました。
 親会社株主に帰属する当期純利益は前年同期比21.0%増の7.6億円となりました。これは、スポーツクラブの既存店の売上高が前期を上回っていること、2023年度に新規出店した総合スポーツクラブ4施設の利益改善効果(約4億円)、スポーツオアシスのホームフィットネス事業の販売が好調に推移したこと等によるものです。
 2025年3月期の営業キャッシュフローは35億円となり、徐々にではありますが、財務体質も改善してきております。

市場の状況

 市場環境としては、賃金・雇用情勢の改善が続くなか、個人消費等の内需の増加が見込まれる一方、米国の関税引き上げによる世界経済悪化の懸念や、人材不足の本格化等、先行き不透明な状況が続くものと予想されます。
 フィットネス業界においては、急速に進む少子高齢化に伴い健康寿命の延伸が国の重要課題となるなか、運動やコミュニティへの参加等を通じた健康づくりの場として、フィットネスクラブへの期待が益々高まる一方、24時間ジム等小型業態の大量出店により、競争も激化しております。 

2026年3月期の見通し

 2026年3月期の業績は、売上高670億円(前期比5.1%)、営業利益22億円(前期比13.0%)、経常利益14億円(前期比14.3%)、親会社株主に帰属する当期純利益は8.5億円(前期比11.0%)を見込んでおります。
 第1四半期においては、「スポーツクラブ&サウナスパ ルネサンス東札幌24」(4月)、「スポーツクラブ&サウナスパ ルネサンス・ビエラ明舞24」(7月)の新規開業に伴い、開業費等の費用が先行する計画を組んでおります。一方、通期を通じて上記2施設の増加分に加え、スポーツクラブの期初在籍者数が前年同期から増加してスタートしていること等が増収に寄与すると見込んでおります。
 2024-2027中期経営計画における2026年3月期の位置づけとしては、事業成長への加速化に向けた準備期間という位置づけです。
 2028年3月期に最高益を更新できるよう、各事業の成長に向けた投資を行うとともに、統合したスポーツオアシスとのシナジーの最大化に向けたシステム統合等の準備を行います。 また、人件費をはじめ上昇するコストを吸収できるよう、全社的な生産性の向上に取り組んでまいります。 

中長期的なビジョン

 当社グループは「生きがい創造企業」という企業理念のもと、「人生100年時代を豊かにする健康のソリューションカンパニー」を長期ビジョンに掲げ、すべてのライフステージにおいて、人々が心身ともに「健康」で「生きがい」を持って、豊かに過ごせる社会を目指しております。このビジョンを受けて、「2024-2027中期経営計画」を策定、2028年3月期に売上高750億円、営業利益55億円を目指しております。財務目標としては、自己資本比率25%、ROE12%、ROIC7.7%を目指しております。

株主・投資家の皆さまへのメッセージ

 フィットネス産業における事業環境は、引き続き大きく変化していますが、多くの方が健康であること、人と人とが繋がりを持ち続けることの大切さを実感されています。今後、スポーツオアシスから合流するスタッフとともに「新生ルネサンス」として価値創出に取り組み、株主・投資家の皆様のご期待にお応えできるよう、新たな成長に向けて尽力してまいります。今後も変わらぬご理解とご期待をいただきますよう、お願い申し上げます。

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